2018/4/15

うちにIちゃんが遊びに来た。一緒に旅行に行くことになり島根に東京からロープウェイで行く。片道100(このことは復路で知った)。まるでヘリからの景色みたいに、物凄く高いところから瀬戸内海を通過するんだが、海は折れ線グラフがランダムに盛り上がるみたく表面がでかい棘みたいになるんだ。大型の船はめちゃくちゃに揺れている。地震が起きると高層ビルの上の方は揺れの周期が重なるとその何倍もの衝撃が起こるっていうのを思い出した。ビクビクしながら海を越えると200mくらいの高さのコンクリ壁が見え、ギリギリぶつかりそうな1番上の空間を通過する。ここにも何か居たはずだけど忘れた。

やっと島根に到着する。私はお化け屋敷に入る。Iちゃんとは別行動だ。お化け屋敷だったか忘れたけどとにかくこれが怖かった。コの字型になっていて中は薄暗く、ピンク色のブラックライトが付いていた。足元には白亜の煉瓦などが見えた。ガタガタの足元に気をつけ進むと奥には木の机と椅子に座った60代前半くらいの痩せ男がいた。机に肘をついてゲンドウポーズしてた。生きてるのか死んでるのか、人形か人間かわからなかったがここがチェックポイントみたいなので戻ると入り口から新しい人が入って来た。その人たちはここのスタッフみたいだった。スタッフも遊ぶんだと思って外に出るともう真っ暗で、早く風呂に入らなきゃという気持ちと早く建物に逃げ込まなきゃという不安でいっぱいになった。近くにいた割と優しそうな若い女の誘導係(全身蛍光オレンジでメガネをしていた)に「この辺で温泉みたいなのはないか」と聞くと坂を少し下ったところに共用温泉があると言う。そこは外に直でロッカーが置いてあって、ここで用意して、横の暗い階段を下の川まで降りていかなきゃならないみたいで、とにかくこれは怖くて別の人に聞いてみようと思ったんだ。するとそこを通りかかった老人に「そこの川は死人じゃないと入っちゃいかん」と言われたんだ。あの女何教えてやがると信じられなかったし、やはりここは何かおかしいという感覚が確かになった。老人に別の宿を教えて貰って、今度はまともそうな、嫌な感じのしない宿だった。そこでやっとIちゃんと合流できたので、もう遅いから帰ろうと、風呂には入らなかったと思う。ロープウェイ乗り場には五人くらい並んでた。係に聞くと片道100分掛かるらしい。こんな暗いからIちゃんの親が心配しちゃうなあと思いながら東京へ向かうロープウェイに乗った。